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アラブよさらば。

約2ヶ月間、旅をした中東を離れる。
イエメン、UAE、ヨルダン、エジプト、シリア、レバノン、イスラエル、トルコ・・・8カ国を回った。

宗教、遺跡、自然、人・・・ここでもたくさんの出会いがあった。
旅人との、大陸を越えた再会もあった。
再会の旅に、懐かしい顔に感動し、お互いの旅について語り合った。
このブログを見てくれているという他の旅人にも会った。
僕が、勝手気ままに綴っているこの日記を定期的に見てくれている人がいるというのは、こんなに嬉しいことはなく、本当に励まされたし、これからもしっかり書いていこうという気になった。ちゃんと遅れずに・・・。

そんな中東の旅の中では、特に、宗教や平和について考えさせられることが多かった。

イスラエルを訪れた際は、三大聖地ということで、キリスト教、ユダヤ教にも少し触れることができたが、ここで意味する「宗教」は、イスラム教との出会いのことだ。
中東での旅は、イスラム教とともにあった。
日の出後から、日没の後までの5回のアザーン(町中に響く礼拝の呼びかけ)、頭から足元まで、黒い布を纏った女性たち、男性が被るカフィーヤや、白いムスリム服、異教徒の旅人にも“与える”文化・・・。
困っていると丁寧に道を教えてくれるし、時には、物をくれることもある。お茶をおごられることもある。
彼らが煙草を吸う際には、必ず「吸うか?」と1本差し出してくる。
町を歩けば、明るい笑顔とともに、いろんなところから「WELCOM TO ○○」と言葉をかけられる。
イスラム圏の人々は、本当に旅人に親切だと感じた。

また、イスラム法では、人の物を盗ることはとても重罪とされており、窃盗で捕まった場合、罰として、手首ごと切断される。
現在は、国で定められた法律により裁かれるため、そのような罰が下ることは少ないようだが、それでも、イスラム教において“盗み”が大罪であることに変わりはないようで、盗難の被害はとても少ない。
盗難・強盗が非常に多い中南米からやってきた僕にとって、そういう面では、中東はとても旅のしやすい地域だった。
これまでのように、バックを体の前にかけて動くことも少なかったし、バス内や宿での警戒も少し弱まった。

このように、全体的に、中東ではかなり安全・安心の旅ができた。

しかし、一般的に、そのイスラム教についてまわる話題は、いつもきなくさいものばかり。
僕も、中東に向かうときには、恐怖感を持っていたし、中東を旅をしているときも、それが完全に消えることはなかった。

中東は、上で紹介をしたように、盗難や強盗に遭う可能性は非常に低い。
しかし、中東は“一発病”を抱えている。
中東と聞いて、多くの人が連想するだろう“爆弾テロ”のことだ。
以前ブログ記事内でも書いたが、実際に、僕が中東を旅しているあいだにも、爆弾テロ事件が起きた。(3月15日イエメン・サユーン アルカイダによる韓国人旅行者に対する自爆テロ)
3日前まで、その場所にいたという“ニアミス”だったことから、大きな恐怖を感じたとともに、イスラム教の宗派の複雑さ、聖典の解釈一致の難しさを改めて考えさせられた。

それでも、僕は中東を悪いところだとか、もう二度と訪れたくないところだとかは、まったく思わない。
テロなどの危険性はもちろんあるが、ここ中東にも、“日常”があり、普通の人々が、普通に暮らしている。
中東で起こる紛争やテロにおいて、被害に遭っているのは、このような普通の人々である。
“中東”が危ないのではなく、中東にいる少数の危険な集団が、平和を望んで暮らす人々の生活を脅かしている。
中東の人々のたくさんの親切に触れ、中東=危険なところ、重く、暗く、痛いところだとひとえに決めていた僕のイメージは変わった。

「中東はいい。」

「こんな中東のどこがいいんだ?」

「中東はいい。あんたはそこにいるからわからないんだ!」

中東に向かう飛行機の中で観た映画「ワールド・オブ・ライズ」の台詞を思い出す。
レオナルド・ディカプリオ扮する中東に駐在するCIA現地工作員が、現場を見ずにアメリカで勝手な指示を出し続ける上司に吐いた言葉だ。
そのとおりだ。

中東はいい。
宗教、民族、歴史、紛争・・・やっぱり複雑だけど、それでもやっぱり中東はいい。
逃げ場のない強い日差しの下、激しく乾いた大地に砂が舞い、町を歩けばアラブの音楽が聴こえ、香辛料の匂いが纏わりつく。
色のない殺風景な町並みが夕日で赤く染まり始め、やがて町中に礼拝の時間を知らせるアザーンが響き渡る。
最初は恐ろしくも感じられた風景たちが、中東の人々や文化に触れた今は、愛しくさえ感じられる・・・。

これからは、中東を恐れたり、勝手な恐怖のイメージを持ってしまうのではなく、もっと彼らのまわりで起きていることと、その背景を知る努力をし、彼らの平和に向けてできることを、わずかでもしていくことが大切なのかもしれない。
そんなことを考えながら、中東を後にする。



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Comment

ありがとうございます!!

>江東区大島さん
中東はいいところで、何より中東の人がいいです。
普通の暮らしをしてる、普通の人たちがいました。
怖いのは彼らも一緒でした。
イスラム教も感心するところも多いです。

僕が見た中東なんて本当に薄っぺらいところだけど、でも、そこで感じたことを読んで、感じてくれたものがあれば、そんなに嬉しいことはないです。
ありがとう。

  • りょーじ [#-] |
  • URL |
  • 2009 06/01 (Mon) 01:43
No Title

深い日記だね。

悪いイメージが先行してしまう中東だけど、

りょうじの日記によって多少なりとも変わった気がします。

実際に肌で感じた事だから間違いないしね。

これからも良い旅にして下さい!!

  • 江東区大島 [#-] |
  • URL |
  • 2009 05/21 (Thu) 10:02
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原田 諒二                                     (はらだりょ-じ)

Author:原田 諒二 (はらだりょ-じ)
あの海の向こうには何があるんだろう?
どんな人たちがいるんだろう?
そんな単純な想いを胸に
いろんなものを見て
いろんな人と触れ合う旅の
真っ最中!!

2008年10月21日 世界一周出発

2009年9月28日 帰国

2015年1月2日 世界二周目に出発!!

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