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エル・カラファテ ~氷河の最期のとき~

時はさかのぼり1月2日。
新年早々から、ブエノスアイレスは沸いていた。
今年から、通称「パリ・ダカ」で有名なダカール・ラリーが、アルゼンチン・チリでの開催となり、そのスタート地点が、ブエノスアイレスの街中になっていたからだ。
P1031086.jpg
これまでも、アフリカ諸国の情勢不安や、コースが過酷過ぎるという理由で、何度もコースの変更がされてきた。
しかし、昨年の大会前、コースに設定されていたモーリタニアにて、フランス人観光客が武装集団に襲撃され死傷者が出るという事件が起き、ついに大会そのものが中止されてしまった。
そうした事情で、今年から南米大陸へ舞台を移すことになったという。

僕が見物に行ったときは、二輪車が続々とスタートしていた。
四輪車は、夜に出発することになっているという。
ちょうど、その四輪車がスタートする頃、僕もブエノスアイレスを出た。
ダカール・ラリーの新しい歴史とともに、僕の旅は再び幕を開けた。

南部パタゴニア地方を目指し、二泊三日のバス移動。
約40時間、ぶっ通しでバスに乗り続けた。
おそらくこの旅最長のバス移動になるだろう。
最安のクラスのため、飲食物は全く出ないし、リクライニングもあまり倒れない。
が、バス移動に慣れすぎたのか、全く苦痛を感じず、バス内2泊。
さらに、経由地で乗り継ぎ便を4時間待ち、また4時間乗車。

そして、着いた南部パタゴニアの町。

エル・カラファテ
P1091496.jpg
エメラルドグリーンの美しい湖に面した小さな町。
パタゴニア地方には、珍しい動物がたくさん生息しており、地形も変化に富んでいて、さまざまなトレッキングルートが整備されている。
そのため、この町にいる観光客を見ると、かなりしっかりとアウトドアの装備をした、清潔感のある旅行者が多い。
さらに寒い土地ということもあってか、ヒッピー風の若者はあまり見かけず、旅行好きのおじ様おば様という感じの人が多い。
町自体に見どころはなく、トレッキングやキャンプなどを行う観光地への基地といった感じ。
アウトドア用品の販売店やレンタル屋も見かける。


到着翌日、カラファテからの目玉観光地、ロスグラシアレス国立公園へ。

ここには、何があるか?
スペイン語で“グラシアール”とは氷河のこと。
そう、ズバリ“氷河”があるのだ。
そして、この公園では、その氷河の崩落を目の前で見ることができるのだ。

カラファテからバスで1時間半で行ける場所に、この公園はあるという。
確かにTシャツで1日を過ごせたブエノスアイレスに比べ、カラファテは肌寒い。
しかし凍えるほどの寒さではなく、この町の近郊に氷河があることが想像できない。
それもそのはず、今、パタゴニア地方の季節は夏。
だからこそ、氷河が溶けやすく、崩落が起こりやすいのである。

湖に沿って走っているバスの窓の外を眺めていた。
氷河は突然、姿を現した。
目を疑うような景色が目の前に・・・!!
チラ見して二度見、そしてガン見へと発展する僕の眼球たち。
え!?湖が途中で止まってる!?ん?固まってる!?
僕の視線も氷河を見たまま固まる。
P1061219.jpg
まるで、湖の水をせき止めるかのように、氷河が立ちはだかっていた。
不意を突かれたのと、感動のあまり、「すげえ」を連発してしまった。
すごいものを見て感動すると、言葉を選んでいる余裕なんてなくなる・・・。


ペリトモレノ氷河P1061309.jpg
全長35km。
表面積200k㎡以上。
高さ60~90m。
氷河の最前列の幅は5km近く。
と、数字を並べてもよくわからないですよね・・・。
私の頭の中の言葉では伝えきれないスケールなんです。
P1061311.jpg
写真でも伝わりにくいかも・・・僕の腕では・・・

氷河は1日に40cm~2m動くと言われている。
崩落は、その氷河自体が前に進むことと、夏場に気温が上がることで起こる。


バスを降りて、氷河を観測するポイントに向かい歩き出すと、何やら音が聴こえる。
氷河崩落の音だ。
例えるならば、遠くで控えめに鳴る雷の音という感じ。
近くに落ちた!!と思うような大きい雷の音ではなく、少しこもったような低い音の場合が多い。
それが、氷河が崩れ、湖面に叩きつけられながら、沈むときの音だ。
小規模の崩落でも、かなり大きい音がする。

大きな崩落はなかなか起きない。
時期にもよるだろうが、この時期は1日に数回程度。
とにかく待つしかないと思い、帰りのバスの出発時間ギリギリまでの3時間居座り続けることにした。
太陽が照っていれば、暑いくらいの時間帯もあったが、太陽が隠れると一気に冷え込む。
そこに雨まで降ってくると、アラスカ並みの寒さ。(著者個人的体感温度)
雨に打たれながらも、氷河とにらめっこを続けた結果、氷河が先に折れた。
折れたというより落ちた。

ゴゴゴ・・・という崩落の前触れの音がし、その音のほうへ目をやる。
すると、最前列から、縦長の大きい氷河が下方へ沈みながらも、湖面に向かって上部から剥がれていく。
その沈みながら、ゆっくりと倒れていく様子に、地球の重力を感じる。
氷河着水!!
広く白い水飛沫が上がり、氷河がバラバラに崩れていく。
P1061337.jpg
↑焦りのあまりブレまくりっ!!

大きな氷河の塊は、そのまま氷河付近に漂い、小さく崩れた破片たちは、氷河群側を中心として、半円を描くように湖へとゆっくり広がっていく。
P1061344.jpg
これが何万年にも渡り、旅をしてきた氷河の末路だ。
そう考えると、儚い気持ちになってくる。

その後ろには、さらに何十kmにも渡り、氷河が続いている。
何時間も氷河を見つめていると、その果てしなく長い氷河が、まるで崩落の順番を待つ行列のように見えてくる。
“透明に近いブルー”というのか、薄い青の光を発しながら、じっと“そのとき”を待っているように見える・・・
P1061334.jpg
時折、氷河の最前列ではなく、奥のほうでも崩落の音が聴こえる。
氷河同士がぶつかり、重なり合い崩落が起きているのだろうが、氷河が行列に見えてしまった僕は、そこにも儚さを感じた。

氷河の最前列まで辿り着くことなく、人目のつかないところで崩落してしまう・・・
虚しく轟音だけが山々にこだまする・・・

もちろん人間の勝手な視点からの考えだとはわかってはいるけれども、氷河との長時間の対峙で、そんなことを感じた。
ちなみに、昨年、アルゼンチンで冬にあたる7月、このペリトモレノ氷河で、冬場としては始めての崩落が起こった。
深刻化する温暖化の影響も感じながら氷河を見つめ続けた・・・。
P1061361.jpg
この姿勢で3時間。
そして、このあと、風邪をぶり返すことに・・・。



■ブエノスアイレスでも崩落!?
今までの最長滞在記録を更新したブエノスアイレス。
クリスマス、年越しを含め11連泊した、上野山荘別館。
年末の更新の際にも軽く紹介したが、ものすごく居心地のよい宿だった。
そんな上野山荘別館に、僕の足跡が残っている。

クリスマスイブのこと。
宿泊者による楽しい宴の真っ最中。
ちょっと調子に乗って椅子の上に立ち上がった拍子に、壁掛け時計に肩が触れ、時計が落下し、粉々に粉砕・・・
まさに崩落・・・
やってしまったぁ~!!
宿の管理人さんの冷たい視線・・・。
ごめんなさい・・・。
一瞬にしてテンションが下がり、僕の前夜祭もここで崩落・・・

後日、時計は買って弁償。
オーナーさんはいいのにと言ってくれたけど、さすがにそういうわけには・・・。
そんなこんなで、現在、上野山荘別館には、僕が壊して弁償した時計が掛かっている。
P1021049.jpg
真面目に反省し時計を選んだので、何の変哲もない黒い時計ですが、これから訪れる方は、そんなアホなお調子者のエピソードを思い出しながら、しみじみとご覧になってください。
というわけで、クリスマスと年越しをむかえさせてもらい、時計を壊したり、サッカーのチケットを当日に当然取ってもらったり、と、上野山荘別館さんにはとてもお世話になりました。

※MIXIの上野山荘のコミュニティ内のサッカー応援の記事には、僕の撮った写真が、僕の非公表の本名とともに掲載されてます!!
よかったら、ご覧くださ~い!!


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Comment

ありがとうございます。

>ミッドガルから愛を込めてさん
どちらかというと、わたくしよりも地球を応援されているのですね。
でも、確かに星は怒っていますね。
気をつけましょう!!
よろしく哀愁。
南の大氷河より

  • りょーじ [#-] |
  • URL |
  • 2009 01/15 (Thu) 12:54

氷河を見てる君、なんかええなぁ。哀愁でてるよ。ナイスショット

しかし、あれやね~人間が地球に対してきた事は決して許されるものではないね。地球がんばれ
ついでにだけど…お前も旅がんばれば。

  • ミッドガルから愛を込めて [#-] |
  • URL |
  • 2009 01/11 (Sun) 10:25
ありがとうございます。

>ボンドさん
バス移動の前は風邪ひいとくといいですよ!!
寝たきりになれるから、時間経つのが早かった。笑
氷河を見れば、移動の疲れもぶっ飛ぶはずです!!
僕の写真で楽しみにしていただけたみたいで、光栄です!!!!
バスについては簡単にブログにコメントしておきました~!!

  • りょーじ [#-] |
  • URL |
  • 2009 01/10 (Sat) 06:11
やっぱりすごいね

バス移動も俺には過酷そうだわ・・・。
ブエノスからだとどういうルート?
リオガゴジェス経由しかない?

氷河の写真は引いて撮ったやつが
すげー、わかりやすい。
確かにせき止めている感じするよ。

とにかく凄そうなんでだいぶ楽しみに
なってきた!

  • ボンド [#-] |
  • URL |
  • 2009 01/10 (Sat) 05:00
ありがとうございます!

>アデリーさん
はじめまして!!
コメントありがとうございます!!
氷河すごいですよねっ!!
目の前で観るあの迫力・・・!!
他にも“感動再び”をお届けできるよう頑張ります!!
ペンギンも見れるかなぁ・・・

>江東区大島さん
カナダより凄いですか!?
なんか照れるなぁ~笑
昨年末からの、江東区大島さんたちの温暖化の影響で氷河が溶けたのかもしれませんね。
ふふふ。

  • りょーじ [#-] |
  • URL |
  • 2009 01/10 (Sat) 00:30
No Title

氷河の写真見ておもわずスゲエって言っちゃった!

カナダで見た氷河よりスゲエわ。

次の更新待ってまぁーす♪

  • 江東区大島 [#-] |
  • URL |
  • 2009 01/09 (Fri) 22:33
No Title

はじめまして
”世界を駆け巡る”に惹きつけられました。
今度は”カラファテ”! ビックリ。
昨年の2月にパタゴニアに行ったんです。
ペリト氷河の感動を再び、ドキドキしながら楽しみました。
ありがとう。

  • アデリー [#u5cYyjXY] |
  • URL |
  • 2009 01/09 (Fri) 19:53
  • Edit
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原田 諒二                                     (はらだりょ-じ)

Author:原田 諒二 (はらだりょ-じ)
あの海の向こうには何があるんだろう?
どんな人たちがいるんだろう?
そんな単純な想いを胸に
いろんなものを見て
いろんな人と触れ合う旅の
真っ最中!!

2008年10月21日 世界一周出発

2009年9月28日 帰国

2015年1月2日 世界二周目に出発!!

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