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きれそうなわたしの3日間

クリスマスを都会の街で、そして、日本人宿で迎えたい。
そう考えるようになった僕は、ブエノスアイレスを目指していた。
この時期は日本人パッカーは同じことを考えるのではないかと思い、
クリスマスの数日前に余裕を持って宿に入ろうと急いでいた。

そんな矢先、立て続けに事件は起こった・・・

ことの始まりはウユニ塩湖ツアーの最終日。
ツアー会社のミスからすべては始まった。


■1日目 サンドラ・トラブル
ウユニ塩湖ツアー終了後・・・
僕は、前日に「サンドラトラベル」というツアー会社に、国境の町までの電車の切符の手配を頼んでおいた。
そして、その切符を受け取るため、サンドラトラベルのオフィスで待っていた。
体中塩だらけ・・・。
昨日泊まった塩湖のホテルにシャワーはないから、服や体の至る所に、塩が白く乾いたシミができていた。
シャワー浴びたいな、でも今日も夜行列車だから無理だなぁ・・・。
そんなことを考えていたが、なかなか切符が来ない。
様子がおかしいと思い、スタッフに尋ねると、
「申し訳ないのですが、今日の列車のチケットはありません」
という。
「なぜだ?なぜだ!!」と問い詰める。
しかし、気まずそうにしていてハッキリ答えない。
「お金は払ったし、今日は列車の運行日なのに、なぜ!?」
そう、ウユニから国境までの列車は曜日によって運行されている。
今日は、確かに列車のある金曜日。
今日を逃すと、列車は月曜日までない。
そうこうやりとりしていると、
返金の用意をしながら、「明日のバスで行くしかありません」と言い出した。

これには、キレた。
ここで怒らないと絶対に向こうは動かない、と思いモーションとして怒り出したつもりだったが、
いつまで経っても、どうにかしようとしない態度に本当に腹が立ってきた。
結局のところ、依頼したチケットを取り忘れていたのだ。

たまたま、横にいた英語の喋れる雇われツアーガイドのジョニーに全てをぶちまけた。
「昨日接客をしたスタッフを呼べ」と言ったが今日は休みでつかまらない。
「なんでもいいから、今日の列車に乗れるようにしろ」と伝え、
向こうは、「切符の販売時間になったら、駅に行って切符を取ってくるから」と言い、
夕食で、いったんスタッフが外に出るから、また後でオフィスで待ち合わせすることになった。

しかし、こんなツアー会社に頼っていてはダメだと思い、自分で駅に行き問い合わせた。
「もう満席で切符はない」の一点張り。
「余計にお金を払ってもダメか?」などと、わいろを試みるが、あっさり撃沈。

この責任は、サンドラトラベルに取ってもらうしかない。
少なくとも、今日の宿代くらいは出させようとツアー会社に戻る。
そこには雇われガイドのジョニーしかいない・・・。
待つこと1時間・・・
待つこと2時間・・・
列車の汽笛が聞こえ、ついに列車の発車時刻が過ぎる。
待つこと3時間・・・
この日、結局サンドラトラベルのスタッフはオフィスに戻ってこなかった。
つまり、逃げられたのだ。

ジョニーは、いつのまにか完全に僕の味方になってくれており、
切符代を立て替えて返金してくれて、紹介してくれた宿では主人に値切り交渉をしてくれて、
最後にサンドラトラベルの机を、派手に蹴り上げてくれた。
引き出し全てが逆さまに床に落ちるほどの、かいしんのいちげきだった。
ボリビア版ちゃぶ台返し、スカッとした。

さらに極めつけはこの一言、
「これじゃサンドラ“トラブル”だな」
一本取られた。
笑っておいた。

ツアー会社に逃げられ、電車に乗れず、肩を落として、ひとり屋台で食べるご飯の冷たさときたら・・・
と思っていたら、もう一人、屋台で食べていたおばちゃんが話を聞いてくれ、
「あそこの会社は評判悪いのよ」と励ましてくれた。

悪いことがあっても、誰かに助けられるんだなぁ、としみじみ思った夜だった。

しかし、これが、ほんの序章に過ぎなかったことを、このときの僕はまだ知らない・・・



■2日目 神の見えざる手
翌朝、国境へ向かうバスは6時発だった。
バス会社に飛び込むが、もう席はないと言われる。
また1日待たなくてはいけないのか・・・!!
焦った。これではクリスマスに間に合わない・・・!!
「通路でいいから乗せてくれ!!」
なんとか了承を得た。
急いでバスに乗り込む。
混み合う車内、すでに通路にも人が溢れている。
「荷物はここに置け」と言われ、荷物を網棚に置き、そこから離れないように、ポジションを死守する。
しかし、相手のプレッシャーも激しい。
スクリーンアウトをかけられる。
ゴール下ならぬ、荷物下を制することができない・・・!!
まるでスラムダンクの世界だ・・・
と、まあそんなこんなでしたが、荷物は無事だった。

発車間際、乗車率200%の車内に、ひとりのおばあちゃんが乗ってこようとした。
しかし、バス会社のスタッフは乗車を拒否する。
驚いたのはその後、乗客が一斉に、
「ばあさん、もう乗れないよ!!早く発車しろ!!」と叫ぶ。

その後、バスが動き始めたため、そのままおばあちゃんは乗れたのだが、
みんな冷たいなぁ~と思った。

そんなこんなで、通路に立ち乗りしながら、
「これで約11時間耐えるのかぁ~」と思いつつ、
本でも読もうかと網棚の荷物に手を伸ばす。
バックを開けて手探りで本を探す。

ない・・・。

ナイ・・・?

71・・・!?

やばい、宿に忘れた・・・!!
僕は、バックの中に、さらに小さなバックを入れていることがある。
それを宿の部屋に置いてきてしまった・・・!!
バスは次の目的地まで2時間ある。もどかしい。
僕の様子がおかしいことに気づいた乗客たちが心配して、
言葉をかけてきてくれたり、みのまわりを探してくれた。
やさしいひとたちだなぁ~と心があたたかくなった。

ついさっきまでは、みんな冷たいなぁと思っていたクセに、自分も調子がいいなと思った。

と、その次の瞬間、自分の胸に突然穴が開いたような感覚とともに、
バスに乗り込んだときの映像がフラッシュバックする。
サスペンス映画のクライマックスのように・・・。

そして気づいた。
盗難されたのだ・・・。
この文章でいう、スラムダンクのくだりのところでだ。

僕がバスに乗り込む。
席がないため通路に立つ。
犯人のひとりが、バス会社のスタッフのふりをして、荷物の置き場を指定する。
そして、もうひとりの犯人が僕の後ろをわざと行き来しながら僕を押し、動けないようにする。
僕が一瞬荷物から目を切る。
そのほんの数秒の犯行だと思われる。
もしかすると、僕を動けないようにさせる人数はもっと多かったかもしれない。

僕に荷物を置けと言った人物も、後ろを行き来していた人物も、いま走行中のバス内にいないのである。
発車間際の混雑を利用した犯行だろうと思う。
もちろん旅行者を狙ったものだ。
おそらく、犯人たちは、前日の列車に乗れなかった国境越え旅行者が、このバスに乗るしかないことを知っているのだろう。
そして、この日は他にも欧米人パッカーの2人組が乗っていたが、
1人だった僕を狙ったのだろう。

いつも警戒はしていた。
人より警戒していた自信もある。
バックは必ず前にかけていた。
いつも南京錠をかけていた。

でも盗られた。
鍵については多分、ナンバーロックをずらしていなかったので、すぐ開いてしまったのだと思う。

主な被害としては、現金、トラベラーズチェック、電子辞書、撮影済みメモリーカード、日記、旅で出会った人のアドレス帳、日本から持ってきた友達や家族の写真などである。
パスポートやクレジットカードなど旅の継続に影響のあるものは、マネーベルトに入れていたので、無事だった。
現金も分散して保管しておいたが、そのバックの中に一番大金が入っていた。

盗られたほうが悪い。
旅人の中ではそれが常識。
そう思うから悔しかった。
この日は一日とことん落ちた。

一応、途中の町でバスを降り、町へ引き返し、宿をチェックしにいった。
当然あるはずもなく、また同じ部屋に泊まった。
昨日も同じ部屋で落ち込んでいたけど、今日はもっとひどかった。
昨日と今日と散々で、疲れ果てて眠りについた。



■三日目 そして不幸は続く・・・
とにかく先へ進むしかなかった。
一日ロスしたとはいえ、クリスマス前にブエノスアイレスに着きたかった。
選んだ交通手段は昨日と同じ時間の同じバス。
犯人が現れたら捕まえてやるという気持ちもあったし、
何より、同じバスに乗ることで、気分的に盗難を乗り越えたかった。

その日は、ラパスで顔を合わせたことのある、大学生の日本人パッカーと一緒だった。
彼はたくさん話をしてくれて、すごく救われた。

しかし、またまた不幸が起こる。
バスが止まってしまい、エンジンがかからなくなってしまった。
どうしてもブエノスアイレスに行くなってことなのか・・・?
修理の間、みなバスを降りて用を足す。
女性も少し離れたところで普通にしている。

1時間近く経ち、なんとか発車。
ウユニ周辺は有名な悪路。
列車だったら楽だっただろうに・・・と思いながら、
11時間、国境まで耐えた。

ボリビア~アルゼンチン国境を越え、日本人パッカーと別れる。
そしてまた、すぐさま、バスに乗り込む。
ブエノスアイレスまで24時間。
あとは、着くまで乗っているだけだ。
あるとしても、バスの乗り換えくらいだ。

と、思っていた。乗るときに到着時刻などを確認していた。
しかし、また、やられた。

夜中の2時、途中の町で降ろされ、バスの乗り換えかと思いきや、
「朝8時までバスは発車しない」

ここはどこだ? 「聞いたことのない地名。」
両替所、ATMは? 「この町にはない。」
アルゼンチンのお金をまだ持っていなかったので、買うにも何も買えない・・・。

なんとか頼み込んで、朝乗る予定のバス内で寝させてもらうことにした。
ドラマみたいに、雨が降っていた。
ひどく孤独に感じる夜だった。

それでも、あまりに疲れていたのか、いつのまにか眠りにつき、
起きた時には、バスはとうに発車し、あたりは明るかった。
窓の外を見ると、広大なひまわり畑を雲間から射し込む陽が照らしていた。
バス内では、乗客の年配夫婦が寄り添って寝ている。
きゃっきゃっと遊んでいた子供が目を覚ました僕に絡んでくる。

急に、幸せな光景が目の前に広がっている。
このとき、やっと悪夢の時間から抜け出せたのだと勝手に確信した。



盗難や強盗は、旅人のほとんどが遭遇する出来事。
僕がいままで会った旅人で、何の被害にも遭っていない旅人はあまり思い出せない。
ついに、僕にも“旅の洗礼”がやってきたのだと思う。
「体が無事でよかったよ」
そう言ってくれる人が多かった。
言われてみると、ほんとにそう思う。
気絶させられたとか、身ぐるみ剥がされて荷物全てを失った旅人もいる。
僕は、今回の被害で“すんだ”と思ったほうがいいのだろう。

落ち込んでいた僕にこんなことを言った人がいる。
「失くなったもの以上に、得ているものがあるはずだよ。」

そうなのかもしれない。
盗難に遭ってから、落ち込むと同時に、本当にいろんなことを考えた。
考えまくった。たくさん反省もしたし、いろんな人に感謝する気持ちも芽生えた。
いま思うと、うまくは説明できないけど、本当に得たものがたくさんある。

あまり引きずらず切り替えられたし、プラスに考えることもできた。
ウユニのツアー会社についても、切符を取り忘れたことと逃げられたことには腹が立ったが、
あの列車に乗れていればこんなことにはならなかったのに、とは不思議と思わなかった。

いま、これも旅のいい経験と本気で思っている。
“神の見えざる手”が、そうしたのだろう。
今回の盗難のことは、しっかり自分の中に吸収して、
また明るく元気に“気をつけて”旅を続けます!!



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Comment

No Title

さかのぼりコメントします。
ウユニで別れた後どうしてるかな?ってblog見てました。
なんと!!大変なことになってたんやね。。。
サンドラトラベルは同じく帰りのラパス行きのバスのチケットがダブルブッキングで取れてなく、乗れない!!って言われてしまい、途方に暮れそうなところダブルブッキングの相手(ブラジル人)とバス会社で騒ぎまくったところなんとか、乗せてもらえることに。。。
サンドラは、どこの宿の旅ノートにも絶対に使うな!!って書かれているほどの極悪店ということを後日知った。
身体が無事!なりよりかも知れないね。

  • けん [#-] |
  • URL |
  • 2009 03/11 (Wed) 21:40
ありがとうございます!!

>ゆっけさん
すごかったです。
びっくりしました。
南米サッカーの熱気と、サポーターのニオイと勢い。
やべっちばりに「さぶいぼ」立ちました!!
盗難はドンマイですね。
がんばります!!
さかのぼって読んでくれてありがとうございます。

>ゴルベーザさん!?
なんとか無事でした。
大きくなりましたよ!!ほんとに。
アルゼンチンで肉食い過ぎで・・・
太って三枚目になっちゃったらすいません。

  • りょーじ [#-] |
  • URL |
  • 2009 01/06 (Tue) 13:52
No Title

ボカ燃えるよね!カミニートもいいね!懐かしい☆

俺が行ったとき、試合はクソつまらなかったけど、ボンボネーラの空気はマジで失神しそうになったw
世界一行ってみたかったスタジアムだったから!

盗難はマジビビったよ!がんばえれじょーじ!

  • ゆっけ [#-] |
  • URL |
  • 2009 01/04 (Sun) 12:15

ほんとに無事でなによりだよ。
孤独な時をよく乗り越えたこれでまたおまえはまた一回り大きくなったにちがいない
195㌢はかたいなって、そっちか~い(笑)

遅くなったが今年もよろしくな

  • ゴルベーザー [#-] |
  • URL |
  • 2009 01/04 (Sun) 03:22
あけましておめでとうございます!!

>ケン・チャンさん
ハゲ殿の財布に収穫があれば、私どもはもう少し、裕福な生活が・・・
スリよりも、○欺の方が天職かと・・・
そちらなら日本でも、通用するのでは?

  • りょーじ [#-] |
  • URL |
  • 2009 01/02 (Fri) 16:49
No Title

俺も今の会社辞めたら、スペインかどっかで働こうかなぁ・・・
中途入社の即戦力として迎えてもらえるだろうからな笑
今の内にスリの技術を磨かなければ・・・
今日当たり、ハゲの財布でも狙ってみるゎ!
結果なまた後ほど笑

  • ケン・チャン [#-] |
  • URL |
  • 2009 01/01 (Thu) 10:00
心配ありがとうございます。

>亜澄香さん
いやぁ、気づかなかったです。
やられましたぁ!!
ほんとに、自分が無事でよかったと思います。
心配ありがとうございます!!
※ちなみにスペインのスリは相当うまくて有名らしいです。

  • りょーじ [#-] |
  • URL |
  • 2009 01/01 (Thu) 02:45
No Title

...。
ひ..悲惨。。。
私もスペインでスられたけどホントうまいんだよね...

でも本当りょーじにケガがなくってよかった。

  • 亜澄香 [#-] |
  • URL |
  • 2008 12/31 (Wed) 22:35
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原田 諒二                                     (はらだりょ-じ)

Author:原田 諒二 (はらだりょ-じ)
あの海の向こうには何があるんだろう?
どんな人たちがいるんだろう?
そんな単純な想いを胸に
いろんなものを見て
いろんな人と触れ合う旅の
真っ最中!!

2008年10月21日 世界一周出発

2009年9月28日 帰国

2015年1月2日 世界二周目に出発!!

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