1. Top » 
  2. スポンサー広告 » 
  3. 念願のムビラ (アフリカホームステイ)
  4. ジンバブエ ムビラ修行 » 
  5. 念願のムビラ (アフリカホームステイ)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • Genre:

念願のムビラ (アフリカホームステイ)

ムビラという楽器を知っている人は日本にどのくらいいるのだろうか。

僕も旅に出る前は知らなかった。

はじめて知ったのは、一度目の世界一周中、メキシコの宿で。
3年間旅をしていた旅人が持っていた。

ジンバブエの伝統的な楽器だという一見、楽器とも思えぬような不思議な形の楽器から放たれた神秘的な音色に、“一音惚れ”した。
僕もアフリカにも行くし、これは絶対買おう!と決心した。

が、アフリカに行った際、ジンバブエはビクトリアフォールズの国境までしか行かず、結局ムビラを見ることもなくアフリカを後にした。
当時は、その後に行く予定だったインドで、皆既日食を見れる可能性があったため、先を急いでいたこと、
またジンバブエがハイパーインフレの渦中にあり、わけがわからないことになっていそうだったので行くのをやめた。

しかし、日本に帰ってからもムビラへの未練は消えず、楽器屋に行ったり、インターネットで探しては、約3万円するムビラを買おうか繰りかえし迷っていた。

今回、アフリカに行くことが決まったとき、アフリカで一番楽しみなのは、ムビラに出会うチャンスを再び得たことだった。

偶然にも彼女も彼女で元々ムビラに惹かれていて、さらに彼女は驚くことに、自分でネットで情報を調べまくり、
現地のムビラアーティストを紹介してもらい、ホームステイをして、ムビラを習う約束まで取りうけていた。

僕ももちろん行ってみたいということで、2人そろって念願のムビラ修行へ行くことに。


その現地のムビラアーティストというのは、ガリカイ・ティリコティさんという方。
元々は、一人で演奏、または、同じコード(チューニング)のムビラで合奏するムビラを、
異なるコードのムビラを用い、オーケストラ形式で演奏することを始めた、いわゆる第一人者である。
アメリカや、ヨーロッパ、2013年には日本にも来日し、ライブを行っている。
(2015年夏~秋にも、来日予定)

そして、ガリカイさんは、ただ演奏するだけでなく、自宅でムビラを手作りで制作し、
アメリカ、ヨーロッパなどに輸出している。
僕が滞在している間にも、北欧やアメリカなどからオーダーがあり弟子や息子さんたちと共に作成していた。
ガリカイさんの家はムビラ一家で、息子さんの中にはすでにアーティストとして活動している方も何人もいる。

また、実はガリカイさんは、2000年代前半から、バックパッカーにもムビラを教え始めている。
はじめは、ゲストハウスで会ったオーストラリア人を家に招いたのがきっかけだったようだが、
最近は主に日本人バックパッカーがガリカイさんを訪ね、ムビラを教わりに来ている。
約10年で、200人ほどの日本人が来たのだという。

滞在期間は、1,2週間の短期の人から、数か月単位の人まで、様々。
見ず知らずの外国人に、寝床とご飯を提供し、ムビラを教えているのは、
すごいとしか言いようがない。

僕らは、先に旅の予定と、僕の体調のこともあったので、
1週間ほどの滞在をお願いしていたが、滞在中は、
もっと長くいたほうが上達するし、長くいることは全然気にしないでいいからと言ってくれた。
滞在期間中は、「ここに一緒に住むからには家族」と言って、ガリカイさんだけでなく、たくさんの息子さん達も
本当に家族のように接してくれた。
短い期間であったのに、すごく嬉しかった。



ガリカイさんの家は、ジンバブエの首都ハラレの郊外にある。

首都ハラレ
IMG_6438.jpg
けっこう都会で、けっこうごちゃごちゃしてた。




首都郊外というと、閑静な住宅地というような想像をするかもしれないが、
アフリカはそうではない。

かなりの田舎、どローカルである。
IMG_6555.jpg

家も質素で、正直なところ、最初に着いたときには、
海外にも行く伝統楽器のアーティストの家とは思えず驚きを隠せなかった。

水道は断水が多いのかほぼ使えず、水は井戸でくみ上げるのだが、
その井戸は水がわき出ているわけではなく、他の場所から汲んできた水を、
井戸のような穴に入れ貯めているのである。
IMG_6584.jpg
飲み水、調理用の水は別のきれいな水を用意しているが、
トイレ、風呂、洗濯は、この貯めてある水を使う。
トイレはもちろん水洗ではなく、バケツで水圧を使って流すし、
風呂もバケツの水を浴びる。(というかうまく使う)

思わぬところで、もしかすると、今までの旅で一番の「水不足」かもしれない。

この地域は停電も多く、夕方から21時前くらいまでは毎日停電していた。
IMG_6825.jpg


そんな少し驚きの環境に飛び込んだ初日の夜、
ガリカイさんとその息子さんとで、歓迎のライブを行ってくれた。
IMG_6545.jpg
総勢6~8人くらいで、ムビラとシェイカー、木琴を使ってライブをしてくれた。
何十年練習したら、これくらい弾けるだろうかという指捌きを目の当たりにしたが、
早く練習をしたいという思いがより強くなった。

そして、ジンバブエの主食「サザ」をごちそうになる。
ケニアのウガリ、マラウィのシマと似たメイズ、とうもろこしを原料にした、
日本でいう「ごはんとおかず」の「ごはん」にあたるもの。
IMG_6575.jpg
白いやつ

そして、翌日からムビラ修行を開始。
といきたいところだが、始めは、自分のムビラを持っていないため、
ガリカイさんと息子さんたちが大急ぎで自宅横で僕らのムビラを製作開始。
IMG_6466.jpg

IMG_6684.jpg

その間は、ガリカイさん宅にあるムビラを借りて入門曲を練習。

そしてなんと到着から二日後に、僕らのムビラが完成。
一日中作業×2日 して、急いで作ってくれた。
念願のマイムビラ!!
IMG_6625.jpg
後からわかったのだが、ハラレの町で売っているムビラと、このガリカイさん作のムビラとの質の違いがすごかった。
ガリカイさんのムビラは持ちやすい、弾きやすい、美しい、音がいい。
最初にハラレに着いた時、ガリカイさんのムビラ以外の安いムビラも買って帰りたいと思い下見してはいたのだが、
ガリカイさん宅からハラレへ帰った後、町のムビラをもう一度見に行って弾いた時、
あまりの質の違いに愕然とし、一気に買う気がなくなった。



念願のマイムビラを手に入れ、さらに練習への気持ちがたかぶる。


ガリカイさんのお孫さんならぬ息子さんたち※にちょっかいを出され、
ときに一緒に遊び、ときに無視しながら練習(笑)
この時期は完全真冬でめちゃくちゃ寒いので、
ときに太陽の下で、ときにロウソクの下で練習(停電のため)
IMG_6509.jpg
※たくさんちびっこがいたが、お孫さんは2人だけでそのほかの子たちはガリカイさんの「息子さん」だという!
※そして、初めて生で見る「一夫多妻制!」のお家だった。(妻2人!!)



ブラジルでの太鼓など、打楽器の演奏経験はあるが、メロディの楽器はほぼ初めて。
なぜか中学三年の時に、校内の合唱コンクールで一曲だけ猛練習してピアノ伴奏をした経験はあるが、
ここで経験と呼べるほどのものではない(笑)

メロディを奏でるだけあり、音の数の多さや、両手を駆使する演奏方法に苦戦。
演奏に使うのは、ピアノよりも少ない3つの指(ほぼ爪ではじく感じではあるが・・・)
「左手の親指」、「右手の親指」と「人差し指」だけなのだが、
初心者にはなかなか難しい。

ただ、練習を続ければ少しずつ弾けるようになっていることを実感しやすい楽器ではあり、
練習すればするほど楽しくなるので、黙々と練習を続けた。

滞在期間が短いので、完全に曲をマスターする前に、いろんな曲を教えてもらい、
後から練習して完成させるというやり方にした。

楽譜だけでは曲のイメージがつかめないため、ガリカイさんに実演してもらい、
曲の感覚を掴んだ。
IMG_6738.jpg



アーティストである息子さん達のセッションも何度か見せてもらったが、
IMG_6655.jpg
超絶な指さばきで、もはやよくわからない。
僕らが今練習している曲をやってもらっても、もはや同じ曲に聴こえない。
ムビラには1曲に対して、たくさんのパートがあるようだが、それでもわからなすぎて笑えた(笑)


滞在中には、息子さんの一人(22歳)と近くのバーに一杯やりにいったり、
村を散歩して、チップス(フライドポテト)や、焼きトウモロコシ、ポップコーン、などを買い食いをしまくった。





いつもお昼にピーナツバターを塗ったパンと甘ーいミルクティー、
夜にはサザと肉と菜っ葉のセットをごちそうになった。
IMG_6785.jpg





ムビラ以外には、子供と戯れるか、小さい村をフラフラするくらいしかやることがなく
子供との戯れはこちらも飽きてしまうし、徘徊する村は小さいのですぐに帰ってきてしまうので、
いつも食事が待ち遠しかった。

ケニアやウガンダの孤児院でよく食べたウガリは好きだったので、
サザはどことなく懐かしく、特にウガンダの孤児院で子供たちとロウソクの火のなかでウガリをニギニギしながら
食べたことを思い出し、またアフリカに来ていることを再認識させられた。

ご飯を食べた後は、部屋に戻り、またムビラを練習し、寒いのでもう寝るという日々だった。


先にも書いたが、この時期のジンバブエは真冬でとにかく寒く、日も短い。
18時前には日が暮れ、そのタイミングでいつも停電していたので、
リビング的なところでロウソクの火に照らされながら、または僕らの寝泊まりする暗い部屋の中で、
寒さとアレルギーの体調不良に耐えつつ、寝袋にくるまりながら、
哀愁感漂うムビラの曲を練習した、あの光景、あの音、あの寒さは忘れられない。
その曲を弾くたびに思い出すだろう。(実際、もう思い出してる。)



そして、長いような短いような一週間が過ぎ、ガリカイさんの家を後にする。
最終的には、7曲かじり、他にも数曲の楽譜をもらった。
これをこの後、旅をしながら練習していく。


ガリカイさんをはじめ、息子さん達、奥さんたち、こどもたち・・・
見ず知らずの、短い期間だけ滞在する外国人を快く受け入れてくれて、
本当にすごいなと思ったし、感謝の言葉以外何もない。
IMG_6823.jpg

図らずも、アフリカの、どローカルな暮らしを体験することもできた。

電気や水の貴重さ、食事や掃除、洗濯やトイレ、風呂のスタイル、彼らの精一杯のおもてなし。

旅するだけでは決して見れない、“暮らす”ということで初めて知れたこと。
知ったからこそわかる彼らの優しさ。

大切な水を使って食事の前後に手を洗わせてくれたり、こどもたちが取り合うようなパンを笑顔で僕らに追加してくれたり。
元々男2~3人で寝ている部屋を何の躊躇もなく空けて、僕らに使わせてくれたり。

嬉しかったし、彼らとの距離がすぐに縮まった。
IMG_6784.jpg
IMG_6636.jpg


逆の立場の場合・・・ 日本に外国人が来たとき・・・
僕はどこまでのことができる人間だろうと考えたとき、
心が締め付けられるような感覚になった。

文化の違いなどはあるけれど、もっと知り、もっと話し、もっと近づくことが、
もっと豊かに生きれることなのかもしれない。



IMG_6712.jpg


ジンバブエ ハラレ 5.31~6.4 / 6.10~12
ジンバブエ ガリカイさん宅 6.4~6.10
スポンサーサイト

Comment

コメントフォーム
このエントリへコメントを書く
(任意)
(任意)
(任意)
(必須) HTMLタグは使用できません
(任意) ID生成と編集に使用します
(任意) 非公開コメントにする

Page Top

Trackback

Trackback URI
http://ryooz.blog116.fc2.com/tb.php/226-832386c3 この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザーのみ)

Page Top

プロフィール

原田 諒二                                     (はらだりょ-じ)

Author:原田 諒二 (はらだりょ-じ)
あの海の向こうには何があるんだろう?
どんな人たちがいるんだろう?
そんな単純な想いを胸に
いろんなものを見て
いろんな人と触れ合う旅の
真っ最中!!

2008年10月21日 世界一周出発

2009年9月28日 帰国

2015年1月2日 世界二周目に出発!!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。