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修行 ~新しい扉を開けて~ 9月1日~12日

いよいよ、この旅最後の地に着いた。

ダラムサラ。

しかし、着いた翌日、この旅最後のイベントが始まる。

イベントに選んだのは…

瞑想修行だ。



受けるのは、、、


■ヴィパッサナー瞑想

ヴィパッサナー瞑想は、僕では説明しきれないので、日本ヴィパッサナー協会のHPやその他のHPから文を抜粋しています。

ヴィパッサナー瞑想はインドの古い瞑想法です。
2500年前にブッダが人々を苦しみから解放するために、生涯を通して教え続けた修行法です。
しかし時代が下るとともにその瞑想法が失われ、唯一、ミャンマーで師から弟子への直伝という形で保たれてきました。
ミャンマーのヴィパッサナー指導者のサヤジ・ウ・バ・キンから、ゴエンカ師はヴィパッサナー瞑想法を学び、まずインドで指導を開始し、世界各国に広まりました。
日本では京都にセンターがあります。

ヴィパッサナーの教えは仏教の伝統のもとで守られてきましたが、どのような宗派にも属しません。
ヴィパッサナーのコースはそれを真剣に学ぼうとする全ての人々に解放されています。人種、信仰、また国籍の区別はありません。キリスト教徒、ユダヤ教徒、ヒンズー教徒、ジャイナ教徒、イスラム教徒、シーク教徒、仏教徒、またその他の宗教を信仰する在家の人々や、どんな宗教を持たない人々もコースを受けています。

ヴィパッサナー瞑想法を学ぶためには、ゴエンカ氏によって任命された指導者のもとで行われる、十日間の合宿コースに参加する必要があります。
ヴィパッサナー瞑想法の真髄を学び、それを日常生活に活かすには、十日間継続して修行することが最低限必要だからです。
コース中、参加者はコース地にとどまり、外部との接触を持ちません。
読み書きをせず、また宗教儀式やその他の修養も一切中止し、約11時間の瞑想時間とそれを細かく区切る休憩時間という毎日のスケジュールに従います。
最初の九日間は沈黙を守り、他の参加者との会話やコミュニケーションは禁止されますが、瞑想法を明らかにするために指導者と話すことはできます。
また食べ物、宿泊施設、健康などに関してはいつでもコースの世話役に相談できます。

10日間コースの費用ですが、自分のコース費用は以前に受講した人の寄付によってまかなわれています。コースに参加するための費用は、食費・宿泊費を含めて一切請求されません。コース終了後に、受講者が他の人々にも同じ機会を与えたいという自発的な意志があれば寄付を行って帰ります


また、ヴィパッサナー瞑想は、すでにコースを受けた人でも、個人が勝手にヴィパッサナー瞑想のやり方を教えることは禁じられています。
指導者による正しい瞑想法を習得することが必要とされています。




ということだが、個人的に、もっと簡単にまとめると。。。

10日間、以下の注意事項を守り、教えのとおりに瞑想する。
(規則、禁止事項はほかにもあるが、ここでは一部を紹介します。)


■禁止事項
・人と話すことが禁止
・目を合わせるのも禁止(歩くときなどは目を伏せる)
・読み書きが禁止
・音楽を聞いたり、たばこを吸ったり、本を読んだり・・・娯楽品、嗜好品はすべて禁止
・コース期間中は、いかなる神も宗教もお経や呪文も祈りも禁止


禁止されていることが多いのは、とにかく修行の対象が、最初から最後まで「対自分」でしかないからだ。
人や本などの知識と接触する必要がないし、人と話したりすることで、他人の感覚が入ってきてしまい、自分と向き合うことや、修行の目標への遠回りにもなってしまう。

※コース中、男女1名ずつ、アシスタントティーチャーがいて、指導、指示を受けたり、質問もできる。


また、神も宗教もお経や呪文も全く関係ない。というか、それらもコース中は完全に禁止。
いかなる宗教の人も祈りはしていなかったはずだ。
お経や呪文の禁止は、「対自分」から離れてしまうものだからだ。


よって、宗教、宗派は全く関係ない(元は仏陀が覚りを開いた瞑想法だが、仏教は関係ない。仏教は仏陀の死後生まれ、宗派が枝分かれした)。

参加者は僕のときは、男女各40人近くで、おそらく計約70人。

インド人、イスラエル人、ドイツ人、イギリス人、アメリカ人、シンガポール人、台湾人、韓国人、日本人・・・
欧米、中東、アジア。いろんな地域から受講者がやってきていた。
キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、ユダヤ教、仏教・・・もちろん宗教もさまざまだった。


同じ敷地内だが、男女のエリアはしっかりと別れている。
全員で瞑想をする、グループ瞑想の時以外は顔を合わすことはない。



■ヴィパッサナ受講のきっかけ

自分は、日食を一緒に見た旅人から、このヴィパッサナの話を聞いた。
初めは単なる好奇心でやろうと思った。
「10日間、人と話さないなんてどんな世界だろう?」
「自分がやったらどうなるんだろう?」
そんな思いだった。


ちなみに僕は…
・宗教と、宗教的なことが苦手
・スピリチュアルな世界も苦手
・いかなる神も信じていない


しかし、そのストイックなルールに興味があったし、旅の最後に、自分ととことん向き合ってみたかった。
自分と、この旅と、思いっきり向き合って帰ろうと思った。


ビパッサナは非常に人気があり、毎回予約がいっぱいになる。
僕も早めにインターネット上で予約しておいた。

インド各地でできるが、経験者の評判がよいダラムサラでやることにした。


そして、前日にダラムサラに入った。
遅れているブログ更新のためネット漬けになったが、 夜には、少し緊張し始める。

当日は14時集合。

午前中から本は読まず、音楽は聞かないようにして、ご飯も少なめに食べた。

ポカラで食中毒になって以来、健康と集中力のために、大食い卒業目指し、食べる量を減らしていた。
それはまた、ヴィパッサナでは夕食が軽食であることを知っていたからでもある。


ちなみに、「外国で、そんなよくわからないもの受けて大丈夫なのか?」 と思われるかもしれないが、バラナシの日食の際に一緒にいた、信用でき、尊敬する旅人たちがすでに受けていたので受けることに決めた。

ほかにも経験者に何人か会ったが、なるべく修行の内容は聞かないようにしていた。
経験者たちもあまり多くを語らず、とにかくやってみたほうがいいという人が多かった。
ちなみに経験者のほとんどが「よい経験をした」と称賛していたので、怖さはなかった。

とにかく、先入観なしで、素直な心で飛び込もうと思った。



ダラムサラの町の中心から、リクシャに乗って、山に入っていく。
町からはせいぜい2~3kmだが、一気に山奥に入ってきたような景色になる。
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到着。

ヒメイシャル・ビパッサナ・メディテーションセンター
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商店のとなりの門が入り口

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シンプルな建物が並び、まわりは森。
とにかく木しかない。
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まさに、インドの山奥で修行といった感じだ。


登録を行い、荷物を預ける。
パスポート、お金、財布、iPod、携帯、本など読み物、筆記用具、飲食物…
修行に関係の無い物、娯楽品、嗜好品は全て預ける。


寝床に荷物を置きにいく。
僕の寝床は、数種ある寝床のの中で一番簡素。

写真中央の青い建物
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建物と言っても、仮設テントのような感じ。

DSCF3779_convert_20090923202051.jpg
20人ほど、このテントの中で寝る。


寝るところは一応、となりと布で仕切れるようになっている。
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2時間ほどの休憩時間があり、そのあいだに、入り口の商店でコーラとビスケットという、「贅沢」をしておいた。


そして、コースの説明、注意事項など、オリエンテーションを受ける。




■ビパッサナ1日の日程

4:00 起床

4:30~6:30 自分の場所か、ホールにて瞑想

6:30~8:00 朝食、休憩

8:00~9:00 グループ瞑想

9:00~11:00 自分の場所か、ホールにて瞑想

11:00~13:00 昼食と休憩

13:00~14:30 自分の場所か、ホールにて瞑想

14:30~15:30 グループ瞑想

15:30~17:00 自分の場所か、ホールにて瞑想

17:00~18:00 ティータイム

18:00~19:00 グループ瞑想

19:00~20:30 講話

20:30~21:00 ホールにて瞑想

22:00 消灯


■グループ瞑想
受講者全員が同じホールで瞑想する。
グループ瞑想中は、ホールの外に出てはいけない。
午前、午後、夜に一時間ずつある。

グループ瞑想のホール前
DSCF3789_convert_20090923202319.jpg



■自分の場所またはホールにて瞑想

「自分の場所」というのは、自分が寝るところのスペース。
一人部屋の人もいれば、僕のように仮設テントみたいなところに寝る人もいる。この時間は、ホール内に留まらなくてもよく、自分の場所で瞑想してもよい。
が、休憩時間ではないので、しっかり瞑想しなければならない。




■食事について
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全般的に質素な精進料理。

・朝食
甘いもち米or芋を茹でた料理、何かの芽、ミルクティー、果物1カット(1個)、

・昼食
米、野菜スープ、ダル、カレー味の温野菜、果物1カット(1個)、or甘い菓子、ヨーグルト

・ティータイム
夕食ではなく、ミルクティー、スナック、果物1カット(1個)。


精進料理と言っても、朝と昼は、かなりしっかりとしたものが出る。
おかわりもできる。
味は薄味で、辛味がない。
お腹を壊す心配はなさそう。
夜はスナック菓子のようなもののみの軽食。
ちなみにビパッサナを受けるのが二回目以上の人は、夜はレモンウォーターのみ。
果物はバナナ、青リンゴ、パパイヤ。


オリエンテーションを受けた後、20:00からの、夜のグループ瞑想開始時間から、ノーブルサイレンスが開始される。




■ノーブルサイレンス
コースの開始から、十日目の午前十時までは、ノーブルサイレンスを守らなければならない。 ノーブルサイレンスとは、身体・言語・精神の沈黙を指す。
身体によるジェスチャー、書くこと、合図などのいかなるコミュニケーションも禁じられている。


グループ瞑想後、皆うつむき、誰も話をしない、目も合わせない。


いよいよ10日間の修行のはじまりだ。



※ノーブルサイレンスのルール上、何か書き留めることも禁止されているため、記憶だけを頼りに、修行の様子を書きます。
また、最初のビパッサナの説明でも書いてあったように、修行の内容は、人に伝えることが禁止されているし、僕はうまく伝えることができず、誤解につながるので、あまり詳しくは書きません。
が、日本ヴィパッサナ協会のHP上に書かれているようなことは、ここでも書きます。
ただ、とにかくやらなきゃわからないものです。

やろうと思っている方は、あまり読まないほうがいいと思います。


・0日目

20時からグループ瞑想。
まずは、瞑想のやり方を教わりやってみる。

最初の3日間は呼吸を使った瞑想をする。

常に自分がしている呼吸を観察する、ということだ。
ヴィパッサナ瞑想法に入るのは4日目からということだ。

この呼吸は鼻呼吸になるため、アレルギー性鼻炎の僕は、息が苦しい…
毎日この鼻づまりと戦わなくてはいけないのか…

グループ瞑想が終わると、もう誰も目を合わせないし、話すこともない。
明日からの修行に向けて、すぐに寝た。




・1日目

とにかく鼻炎がつらい。
呼吸の際、息がなかなか入ってこないし、息がなかなか出ていかない。
少しうまく呼吸できても
集中どころではない。

長時間のあぐらもきつく、痛く、何度も足を組み変える。

この日、午後のグループ瞑想の後、「オールドスチューデント(経験者)以外は、自分の場所またはホールで瞑想」と言われたのを、「オールドスチューデント以外は自分の場所で瞑想」と言われたと思い、自分のベッドの上で瞑想した。
しかし、なんと気がつくと眠ってしまっていた…。
その夜のグループ瞑想で、「オールドスチューデント以外は自分の場所またはホールで瞑想」ということだったことに気づき、もう二度と寝ないために、寝にくく、集中できる環境にいるために、ホールで瞑想できる時間は、全ての時間、ホール内で瞑想することに決めた。





・2日目
この日は朝起きたときから、1日中、雷雨だった。
「波乱の幕開け」の演出だろうかと思うほど激しい豪雨…

瞑想の調子はというと、全然集中できない時間が続く。気がつくと瞑想で集中しなければいけないこと以外の、全く他のことを考えている。
他のことを考えてしまっていることにも気づかず、他のことを考えているのだ。
考えることは、過去と未来のこと。
良いこと、悪いことに限らず過去の出来事、思い出が頭の中に浮かんでくる。
そして、未来のこと。
主に、ああしたい、こうしたい、こうしようという願望、渇望だ。
この2つが頭から離れない。
10秒間でさえ、「現在」に集中できないのだ。

さらに、痒みが発生し掻いたり、痛みが発生して姿勢や座り方を変えたり…

自分がこれほどまでに現在に集中することができないのかと思い知らされる。


鼻呼吸については、最初は苦しかったが、ずっとしていると通りやすくなってくるもので苦ではなくなってくる。
ただ、たまにピー、ピーと、鼻が鳴ってしまうけど。






・3日目
少しずつ集中できている時間が長くなる。
そうやって、調子のいい時間帯があったのだが、休憩を挟んだりしただけで、また全く集中できなくなっていたりする。
少し進歩したのに…と思うが、また逆戻りしてしまった気分だ。
その嫌悪感がさらなる嫌悪感を生みますます集中できなくなっていく。

心と体は密接につながっていることにも気づく。
何か感情が動くと呼吸の幅が大きくなる。
これは呼吸に集中しているからわかること。
特に、後悔や悲しみ、嫌悪感を抱いたときは顕著に出る。
時には口呼吸を使ってしまうこともある。

また、長時間座っていると足や腰がとにかく痛む。とにかく痛い。
瞑想どころではないという気持ちになる。

明日からはヴィパッサナ瞑想法に入ってしまう。
こんなに集中力を上げられず、気分にムラがあるままではヴィパッサナに入っても身になるのかどうか…

かなり焦りも出てくる。
焦りは最初は嫌悪感として発生し、次に、「早く長い時間集中できるようになりたい」という渇望につながり、結局、集中力を欠く原因となる。
集中力を欠けば、イライラして呼吸が乱れる…。
悪循環だ。

とにかく、どんな感情が表面化してきても、常に平静を保ち、呼吸を観察し続けなければならない。
平静でいること、集中しようとすることで悪循環を切る。

集中が持続できない苦しみはあるものの、3日目でこの生活リズムもわかってきた。




■幽霊に会う

この日の夜、トイレに行き、手を洗ったとき、自分の手があまりにも青いことに気づく。

そして、何気なしに、コースが始まって以来、初めて鏡の自分を覗き込んでみた。

なんと…

そこには幽霊が…

怖い…

けど、何かおかしい。

肩の後ろとか、後ろの壁にとかではなく、鏡のど真ん中にいる。

!?


なんだ自分か…(笑)


いや、笑い事ではない、本当に顔が幽霊のようになってしまっていた。
クマができ、あごは痩せ細り、顔も青白い…
ストイックな環境は、今までの人生でいくつかあり、慣れてはいたし、精神的にそこまでのつらさは感じていないつもりでいた。
しかし、コミュニケーション禁止の中、1日12時間近くも動かずに目をつぶっていたことなど初めてで、自分の集中力と戦い続けていたため、それが完全に表面化してしまっていたことは、鏡の中の自分を見て、認めざるを得なかった。

そしてそれは顔の変化だけに留まらず、この日の夜中、悪夢を見て思わず「うわぁぁぁ」と二回叫んでしまった。
かなり大きい声だったし、テント内は20人ほどの受講者が寝ているので、何人かは起きたに違いない。

ただ、これは悪いことではなく、修行によって自分の心の中のいろんなものが表に出てきていることだという。

僕以外にも、寝言や独り言を言う人が何人かいた。
夜中、過呼吸のような症状になっている人もいた。




・4日目

この日の午後からヴィパッサナ瞑想法が始まる。
なんとか少しでも集中する時間を長くして、ヴィパッサナに入りたい。
僕は朝の瞑想がいつも集中力に欠ける。
この日もそうだったが、午前の瞑想はある程度集中した、いい瞑想ができた。
そして午後、ヴィパッサナ瞑想法を教わる。

この日は、やはり初めてのため、なかなかうまくいかない。
しかし、そんなときでも、早くうまくできるようになりたいという渇望や、なんでできないんだという嫌悪感を抱かず、平静に瞑想し続けなければならない。

それプラス、足や腰の痛み、痺れ、痒み…
そして屁とゲップ。




■おならとゲップ

屁とゲップに関しては、僕は(日本人は)、一生懸命に音を出さないようにするのだが、他国の方々はすごい。


屁音「ぶぅ~」

屁音「ばふぅ~」

豪快!



屁音「ぷぅ~~ぅ」

時にカワイイ☆




ゲップ音「ゲェッ!」

豪快!!



ゲップ音「ゴェ~~~~…ウッ、ゥウエップ、プハァ~」

おいおい「プハァ~」って・・・

時に心配…。


もう、「おならとゲップの国際大会」!
国の数だけ音がある!みたいな感じ。


平気でぶちかましてくる。

中には出てる人もいるはずだ!!

ちなみに、僕の近くに、おならキングがいて、最初は、「お前の異がどれだけむかついてる知らんけど、近くでこかれるこっちはもっとムカついてんだよ」という気分になったり、音によっては、笑ってしまいそうになってた。
でも、慣れとは怖いもので、そのうち、
「お?今の音いいね!パクってもいい?」とか言いたくなってた。


おっと、そんなこと思わずに、集中しなきゃ。






・5日目

ついに、アシスタントティーチャーから「瞑想中は全く動くな」指令が出る。

本当はもともと瞑想中に動くことは、意識が動くことにいくため、瞑想になってないということなのだが、最初は、みんな瞑想が初めてなので、多少寛容に見ていてくれたのだろう。

しかし、やはり動いてしまうのは瞑想ではないし、ヴィパッサナ瞑想は、それまでの呼吸の観察よりも繊細なものであるため、動くことが禁止された。


最初はやはり辛い。
今までは足の痛みが限界にくると少し体勢を変えたり、痒みに対して掻いてしまうときもまだあった。

一番大きいのは痛みだ。
伸びっぱなしの腿の筋肉、伸ばせない膝、片方の足のくるぶしが、逆の足に食い込む痛み、伸びきって痛みと痺れを伴う足首…
耐えられない…
1日の後半になってくると、さらに足に疲れもたまってきてもう拷問だ。


休憩時間に入ったら足を崩すが、危うく声を出しそうになるほど痛む。

さらに、目を開けられないことも辛い。
目をつぶっていると、何も見るものがなく、意識が痛みや痒みの感覚に集まりやすい。


さらに、他の人はそうでもなかったが、僕は猫背を矯正したかったので、背筋をなるべく伸ばすようにしていたため背中にも痛みが…。
(本来は背筋もしっかり伸ばす)


初めの30分くらいは余裕。
しかし、40分、50分くらいになってくると、もうヴィパッサナ瞑想どころではなくなってきたりする。

それでも、そんな中でも、どれだけそれを無視し、時には観察し続け、平静に瞑想を続けられるかが大事だ。



■休憩時間

休憩時間には、日が出ていれば日光浴をする人が同じ広場に集まり、出ていなければ森を眺め、猿の群れが現れれば、みんなそれに釘付けになる。
運動不足解消のため敷地内の同じルートを何周も歩き続ける人もいれば、5メートルくらいを行ったり来たり、とにかく往復し続ける人もいる。
まるでドラクエの町の人。
話しかけたら、

「ここはアリアハンの町です。」

とか言い出しそう。



そしてその誰もが、どんなに近くにいても、目もあわさず、話しもしない。
すれ違うときはうつむき合う。
男性だけで約35人。
みんな大の大人。

とてもおかしな光景だ。

特に15人近くの大人の男たちが、20分くらい猿の群れを観察し続けていた光景には、吹き出しそうになった。
ちなみに僕もその中で口を開けて猿を見上げていた。






・6日目

なんとか、この日の午後には全く動かないことができるようになる。
(背筋は丸まると少し伸ばしたり、顔の表情などは変わってしまうが…)

痛みや痒みが発生しても、そのまま動かず瞑想を続けられるようになってきた。
しかし、夜の睡眠がなかなか強敵だった。




■睡眠について
2日目以降、ベッドに横になってから眠りにつくのに、最低一時間はかかった。
いろいろ考えたり、羊を数え続けたり、寝るまでに二時間以上かかったこともある。

神経が過敏になっているせいか、全然寝れないのだ…
眠りは浅く、半分起きているような感覚のときも。

ただ、これは、瞑想者にはよくあることで、またよいことでもある。

が、連日の厳しい修行のために夜は爆睡したかった…。
(結局毎日できず)

ほかの瞑想者の多くも、なかなか寝つけていなかった。





・7日目

この日も、わずかに動いたり、ちょっと目を開けてしまうくらいで、動かず瞑想できた。

悔しいのは、「くしゃみ」。くしゃみはどうしても体が動いてしまう。
だいたいは我慢できるが、我慢すると涙や鼻水が出てきたり、呼吸がしずらくなる。
でもそんな状況も必ず変わっていく、とにかく平静に…


ビパッサナ瞑想の内容も、この日、自分の中で劇的に変わる。

いろんな感情が発生しても、なんとか平静に、なんとか集中しようと努めていたら、ある時、瞑想の感覚が変化した。

きっとイライラし続けたり、痛みや痒みにばかりとらわれていたりしたら、変化は起きなかったか、もっと遅かっただろう。





・8日目

さらに、瞑想の仕方に指示が加わり、それもその日のうちに、なかなかいいレベルでできた。

もう、一時間、体を完全に動かさないことも普通にできるようになっていた。
例え長く痛みが続いても、平静に瞑想を続けることができていた。

しかし、それでも、瞑想の何回かに一回、耐えられないほどの痛みに、一回だけ目を開いてしまったり、微妙に動いてしまったりはしていた。

また、集中力にもムラがあり、どんなに調子が良くとも、完全に瞑想に集中することは難しく、いろんな思いや感情が浮かんでくる。

ただ、そういう「瞑想自体の調子のムラ」にも悔しさや怒りの感情を抱いては良くないので、なんとか平静にいるよう心がけた。


さっきうまくできたと思っても、今回はダメダメ…
そんなことも何回もあった。


でも、とにかく平静に…
「さっきはできたのになんでだぁ~!?」なんて思わないように、平静に…

ま、でもよく考えてみれば、そんなに簡単にできるはずがない。
そんなに瞑想が簡単なら誰でも覚りを開けてしまう。





・9日目

また瞑想の仕方に指示が加わる。
これも完璧ではないが、いい感じにできるようになる。

この日は午後まで自分の中ではかなり納得のいく瞑想ができていた。

しかし、夜の瞑想で突然…
まだ30分経たないかというくらいに早い時間帯から激しい痛みが…。

明日の午前には沈黙が解かれる。
ここまで納得のいく瞑想ができてきて、このままいい感じでビパッサナを終了できると思ったのに…
と思い続けそうになるが、なんとかその気持ちを絶ちきり、瞑想を続けた。

何度も、長く消えない激痛に負けそうになるが、その度に、乱れる心を落ち着かせた。

そして、こういうときは特に時間が長く感じるが、なんとか動かずに時間を終了。

明日になれば沈黙が終わるので、達成感が沸き上がりそうになるが、達成感も良くないものなので、最小限に抑えた。






・10日目


朝、計3時間の瞑想。
最後の瞑想は「くしゃみ」の我慢による鼻水・涙の垂れ流し状態で、「きれい」には終われなかったが、平静を保ち、昼前、沈黙が解かれる。

まだ10日目で、グループ瞑想もあと二回残っていたが、沈黙が解かれた理由は、普通の生活に戻るリハビリということ。

ただ、せっかく話せるようになるのに、最初は話せることに喜びをあまり感じず、めんどくささを感じた。
確かに、こういう状態でいきなり町に出るのは良くないと思う。

「ショーシャンクの空に」のラストに出てくる出所してシャバに放り出されたおじいちゃんみたいになってしまうかもしれない。
それは言い過ぎか。

やはり10日程度の修行だから、話し出すと、すぐにベラベラ話せるようになった。




■沈黙の世界を振り返ってみると・・・

言葉がないというのは面白いもので、自然とゆずり合うことが多かった。
言葉なんてなければ争いは起きないのかも?とも思ったが、暴力に出る人も出てくるのだろう。
問題を解決するには、やはり言葉の力が大きいと思いなおした。

そして何より言葉と目によるコミュニケーションは素晴らしいと感じる。
ほとんど話さずにビパッサナが開始されたため、みんなに対し、勝手なイメージを持っていたが、沈黙が解かれて話をしてみると、イメージがガラッと変わる。
10日間寝食を共にしていたのに、名前、出身も知らなければ、声も聞いたことがなく、目を合わせたこともない。
10日ずっと一緒にいて、初めて自己紹介、アイコンタクト、握手、世間話、笑顔…
楽しい、幸せ…
やっぱコミュニケーションっていいな。

その後、グループ瞑想を二回と、ビデオ鑑賞。
ビデオ鑑賞では刑務所で囚人に対して行われたビパッサナが題材で、とても感動的なものだった。
その中で、面白かったのが囚人が「刑務所の生活よりもビパッサナの方が厳しい」と言っていたことだった。
しかし、その厳しさにより得たものはとても大きい。

夜は就寝時間を過ぎても、何人も立ち話していた。




・11日目
朝から、講話を聴き、朝食を取り、解散。

DSCF3832_convert_20090923202610.jpg
ボランティアで、施設の清掃をし、世俗の世界(町)へと戻った。


修行後の無邪気な笑顔
DSCF3821_convert_20090923202556.jpg
(幽霊)


長くなってしまうので、ヴィパッサナの感想は明日・・・





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原田 諒二                                     (はらだりょ-じ)

Author:原田 諒二 (はらだりょ-じ)
あの海の向こうには何があるんだろう?
どんな人たちがいるんだろう?
そんな単純な想いを胸に
いろんなものを見て
いろんな人と触れ合う旅の
真っ最中!!

2008年10月21日 世界一周出発

2009年9月28日 帰国

2015年1月2日 世界二周目に出発!!

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