1. Top » 
  2. スポンサー広告 » 
  3. 皆既日食観測記 インド・バラナシ ~Total Solar Eclipse of 2009 July 22 in Varanasi India~
  4. 皆既日食 インド・バラナシ » 
  5. 皆既日食観測記 インド・バラナシ ~Total Solar Eclipse of 2009 July 22 in Varanasi India~

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • Genre:

皆既日食観測記 インド・バラナシ ~Total Solar Eclipse of 2009 July 22 in Varanasi India~

体調不良のため遅くなりましたが、皆既日食観測記・・・



7月22日、いよいよこの日がやってきた。
僕の旅、最後の大イベントともいえるであろう、ある現象が起こる日だ。
今世紀最長の皆既日食。

僕が今回の皆既日食を始めて知ったのは、南米・ブラジルのサルバドールにいたとき。
日本の悪石島で最長6分の皆既日食が観測でき、奄美大島では、皆既日食音楽祭というパーティも開催され、世界各地からたくさんの人々が集まるとのことだった。
そのイベントに合わせて、帰国するという、パーティ好きの旅人にも、よく会った。
自分は旅の真っ最中で、アフリカ大陸にいる予定だから、関係ないなくらいにしか思っていなかったのだが・・・

その後、中東を旅している最中に、その皆既日食がインド・バラナシでも観測できる可能性があるとの情報を知り、というか、知ってしまい、僕の心に火がついた。というか、ついてしまった。
その後は、「7月22日インド・バラナシ」に照準を合わせて、動いてきた。


皆既日食・・・
しかもインドで。
さらに、ヒンドゥー教、最高の聖地バラナシで。
神聖なガンガー(ガンジス河)の向こうに現れる、その”怪奇”な自然現象を、果たして見ることができるのか・・・


7月22日 AM5:00起床

窓から射し込む陽の光はない。
曇天だ・・・。


外に出ると、メインガート(沐浴場)には、たくさんの人々がすでに詰め掛けて来ているのが見える。
インド人、外国人問わず、すごい数だ。
DSCF1523_convert_20090724151321.jpg

いよいよだ、いよいよなのだ。

思えば、数日前から、続々と皆既日食を観測するための、いわゆる”皆既日食組”旅行者が、聖なる地での日食観測を期待し、バラナシの町にやってきていた。

しかし、バラナシは、現在、雨季にあたり、曇りや雨が多い。
ここ数日間のあいだに、朝日が見れない日もあった。
あるインターネットサイトでは、日食を観測できる確率は30%と言われていた。
今日の朝は雨、という情報もあった。

僕は、当初から、雨季であること、また、その確率を知ってはいた。

しかし、聖なる混沌の地、バラナシ。そしてガンガー。
・・・何かが起こるという期待を胸にここまで来た。

空の状況はというと、雲のまわりにうっすらと、赤い朝日の影が映っている。
しかし、雲は決して薄いとは言えず、まわりにも、雲は多かった。
DSCF1564_convert_20090724151844.jpg



それでも、たくさんの人々が、皆、早起きをし、観測場所の確保にせわしく動いていた。
DSCF1531_convert_20090724151506.jpg



メインガート・・・
DSCF1524_convert_20090724151418.jpg


宿や住宅の屋上・・・
Picture+002_convert_20090802214542.jpg


ガートの階段・・・
DSCF1606_convert_20090724150417.jpg


ガンガーに浮かぶ舟の上やガンガーの対岸・・・
Picture+006_convert_20090802214918.jpg

Picture+007_convert_20090802215044.jpg



そして、ガンガーの中・・・

DSCF1552_convert_20090724151648.jpg



みんな、ガンガーの奇跡を信じて・・・

DSCF1520_convert_20090724151234.jpg

DSCF1570_convert_20090724151919.jpg

DSCF1554_convert_20090724151725.jpg


僕はというと、ほかの旅人たちと、一番混雑しているメインガートから離れ、ガンガー沿いの少し開けた場所に陣取った。

このとき、時刻は6時近く。
すこしずつ空が明るくなりはじめている。
雲の流れが、意外と早いことに気づく。
Picture+012_convert_20090802215647.jpg

そして、同時に、背後でいつもと変わらぬテンションで、クリケットに興じる、インド人がややうるさいことにも気づく。
さすがインド人。


彼らを除いた、すべての人びとが、息を呑んで空を見上げている。


太陽が雲に隠れたり、顔を出したりするようになってきた。

これは、もしかすると、もしかするんじゃないか!?

空を見上げるみなが、そう思い始めたはずだ。

期待が膨らんでいく・・・

AM6:00過ぎ

そのまま月による太陽への侵食が始まる。

あたりの様子はそれほど変わらず、「始まった!!」という実感はあまりない。
DSCF1590_convert_20090724145940.jpg

観測にはカメラのフィルムで対応。
(肉眼で観測をし続けると失明の恐れもある)


時に雲がかかりつつも、浸食されている形は、はっきりと見て取れる。
Picture+014_convert_20090802220028.jpg


ゆっくりと、ゆっくりと、侵食が進んでいく。
DSCF1596_convert_20090724150213.jpg

穏やかな時間の流れを感じる。



時折、太陽と月を横切る雲たちは、安らかに流れるガンガーと共に、日食を幻想的に映し出す名脇役にさえ思える。
DSCF1616_convert_20090724144603.jpg


綺麗な三日月形の“太陽”
DSCF1615_convert_20090724144458.jpg


少しずつ、少しずつ、侵食が進んでいく。

DSCF1620_convert_20090724144158.jpg


・・・そして、徐々に、あたりが暗くなり始める。


朝焼け時にも、夕暮れ時にも見たことがない不思議な色に、ガンガーと聖なる町が染められていく。

DSCF1597_convert_20090724150331.jpg

DSCF1627_convert_20090724150534.jpg

なんとも言えない淡い色だ。
隣にいた旅人が、「セピア色」と表現した。
そうだ・・・たぶん、この色をセピア色というんだろう・・・。
心地よい・・・。

セピア色の時間を越えると、あたりはさらに暗くなる・・・。



雲は去った。



時は満ちた。



未知なる神秘の世界が始まる・・・。



太陽と月が完全に重なる。




きた・・・・・



カイキニッショク
DSCF1637_convert_20090724144649.jpg

空を見上げる人々から、いっせいに歓声が上がる。。。
クリケットに興じていたあのインド人たちでさえ、プレイを中断し、歓声を上げ、空を見上げている。


あたりは夜のように暗い。
星さえも見える。
でも、夜の雰囲気とはまったく違う。
DSCF1639_convert_20090724150642.jpg


スゴイ・・・


ヤバイ・・・


ナニコレ・・・


そんな言葉しか出ない・・・


目の前で起きている現象がよくわからない。


何も考えられない。


鳥肌が止まらない。


気がつけば、力が抜けて、しゃがみこんでいる自分に気づく。


もう言葉さえも出なくなる・・・。


自然と、涙が溢れてくる。

DSCF1633_convert_20090724143802.jpg

こんなすごいものみたことない・・・。




やがて、月の端の一点から、太陽の光が射し込み始める。
DSCF1644_convert_20090724143914.jpg

と思った、次の瞬間・・・
目が眩むほどのまぶしい大量の光が、月の影から漏れてくる・・・



ダイヤモンドリング
DSCF1643_convert_20090724144948.jpg

トリハダ・・・ナミダ・・・力の入らないカラダ・・・
もう何がなんだかよくわからない・・・


少しずつ、月が太陽から離れ去っていく・・・
DSCF1648_convert_20090724144331.jpg


ガンガーの上には、光のじゅうたんが再び作り出されていく。
DSCF1590_convert_20090724145940.jpg


あたりに、再び、朝がやってくる。

やっと、時間が動き出した。



その後、月がゆっくりと太陽から離れ始めると、僕は、いつの間にか、一緒にいた旅人たちと、ガンガーに飛び込んでいた。

放心状態のまま、カラダが勝手に動いていた。

なんだかよくわからないけど、それしかないと思った。

日食はまだ続いている。


気持ちがいい・・・


日食の終わりは、ガンガーで沐浴をしながら迎えた。
Picture+034_convert_20090802220909.jpg
ついでに、“ガンジス河でバタフライ”もしておいた。


ガンガーの中から、ガンガー沿いの人々が、日常に戻るために動き出しているのが見える。

しかし、いつもとは空気がまったく違う。
町もガンガーも人も、すべてがいつもと違って見えた。


皆既日食を観て、自分の中のすべてが吹っ飛んだ。

自分の心はどこか別の場所にあり、現実に戻ってきていないような感覚にさえなった。
よく覚えているけれど、よく覚えていない・・・
でも、心は完全に開いた状態で気持ちがいい・・・

幻想的で神秘的な宇宙の時間・・・

と表現してみるけれど、やはりあまりに抽象的な表現になってしまう。


どんな言葉を使っても、あの空間を表現することはできない。
おそらく表現できる人などいないだろう。


そこで観た人にしか感じることのできない何かがあった。

この日、誰と話しても、皆が同じことを口を揃えて言っていた。

すごかった・・・

やばかった・・・

なにあれ・・・

人は、心から溢れてしまうほどの感動の波に襲われたとき、言葉を飾ることなどできないのだろう。

みんながみんな、同じことを感じたはずだ。

僕の表現がブログを書くための誇張表現ではないことは、そこにいたすべての人が証人になってくれると確信している。


忘れることができない不思議な体験をした。
この先、僕は、これ以上のものをもう見れないんじゃないかと本気で思う。


まるで、あらかじめ、あらすじが書かれていた物語のプロローグからエピローグを観ているかのようだった。



この現象を、長旅の終わりに、混沌の国・インドのバラナシという聖地、ガンガーの真上で、雨季による低い観測確率の中、すばらしい旅人たちと見れたことを、この宇宙に感謝したい。

そして、この宇宙からの素敵な贈り物を、心の中に焼き付けて、ずっと大切にしまっておく。




ブログ村のランキングに参加しています。
クリックしていただくと、ポイントが加算されます。
よかったらクリックお願いします!
     ↓
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

スポンサーサイト

Comment

ありがとうございます!!

>さとこさん
バッタ、ゆっくりキレイに泳いでやりました。笑
あれは、飛び込まずにはいられなかった。
ほんとは、ガンガーはいろいろある、「河」なんですけどね・・・
それはまた、ブログ内で紹介していきまーす。

>正雄さん
対岸でしたかぁ!!
でも、あれはどこから見ても、ほんと、「・・・」って感じでしたよね。笑
あの雲の演出はホントに憎かった。
ほんとはスコッチでも飲みながらみたかったですね!!笑
こちらでもコメントありがとうございます!!

  • りょーじ [#-] |
  • URL |
  • 2009 08/05 (Wed) 21:33

写真見て興奮したぁ!!すごぃね、自然現象って。
実際に観たら私も一緒にバタフライしてただろーなぁ(^ー^)

  • さとこ [#-] |
  • URL |
  • 2009 08/05 (Wed) 00:32
No Title

文章を読んでてあの日の日食を改めて
思い出しましたよ!
自分は対岸にいたのでガンガー越しでは見て
いませんが、ガンガーから眺める皆既日食は
また格別のものがあるかもしれませんね!
自分も、あの雲のじれったさがたまんなかった
です(笑)

  • 正雄 [#-] |
  • URL |
  • 2009 08/04 (Tue) 05:20
コメントフォーム
このエントリへコメントを書く
(任意)
(任意)
(任意)
(必須) HTMLタグは使用できません
(任意) ID生成と編集に使用します
(任意) 非公開コメントにする

Page Top

Trackback

Trackback URI
http://ryooz.blog116.fc2.com/tb.php/119-463fcd72 この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザーのみ)

Page Top

プロフィール

原田 諒二                                     (はらだりょ-じ)

Author:原田 諒二 (はらだりょ-じ)
あの海の向こうには何があるんだろう?
どんな人たちがいるんだろう?
そんな単純な想いを胸に
いろんなものを見て
いろんな人と触れ合う旅の
真っ最中!!

2008年10月21日 世界一周出発

2009年9月28日 帰国

2015年1月2日 世界二周目に出発!!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。