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  2. 2015年04月

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密林の神秘と脅威

はじめに・・・

このアマゾン1ヶ月の旅は、サルバドールで一緒だった仲間と一緒だった。
彼らの生き方、考え方、経験、知識、人柄を僕はとても尊敬していて、
そんな彼らと一緒に旅をできたこと、同じ体験をできたことが、
このアマゾン1ヶ月の旅をより深く、より神秘的なものにしてくれた。
彼らとでなければ、行きつかなかった考えがいくつもある。
ありがとう。

旅の本当の良さは、こういうところにあると、いま改めて感じている。


そして、その体を呈して日々、人々を導いてくれる呪術師にも、感謝の気持ちを忘れずにいたい。







2月の終わり、サルバドールの宿で・・・

僕「そのバック(楽器ケース)丈夫そうでいいね。」

S君「これ、アマゾンで買ったんですよ。」

僕「え!? アマゾンで買ったの!? アマゾンで売ってるの!?」

S君「あ、いや・・・そっちじゃなくて AMAZONのほうです(笑)」

という会話を、アマゾンに行く数日前に、サルバドールで一緒にいた仲間とした。

だいぶ気持ちが早まっていることを自覚した。



いまとなっては、ワンクリックで欲しいものが流れるように手に入る、とても身近な存在となった「アマゾン」。

僕は今回、同じ名前でありながら、その手軽さとは正反対の、南米の北部にある、実際に水が流れてるほうの「アマゾン」を目指した。


「アマゾン」その響きに、僕はロマンと神秘を感じ、憧れていた。
以前の世界一周の時に、「行きたいけど行けなかった場所」のひとつ。
ある種の夢でもあったアマゾン旅行。

深い深い神秘に包まれた場所、アマゾン・・・



ブラジルマナウスからアマゾン上流のペルーのイキトスまで、船を乗り継いでアマゾンを上った。
船の上にいた時間は合計1週間ほど。

船の上では、寝床はハンモック、3食つき、水も飲み放題。
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アマゾン川が長いのは知っていたが、横にも広かった。
もちろんその長さも、地図や映像で観るの感覚と、船で下った体感では、雲泥の差を感じた。

さらに、別の意味で、貴重な体感もした。
皮膚や菌に対して免疫が弱い僕にとっては、アマゾンでの1ヶ月は、これまでの旅の中で一番の地獄だった。

3年ほど前に、沖縄の西表島の奥地で一人でキャンプをした経験があり、
アマゾンと西表ではまったく生態系が違うとはいえ、大丈夫だろうと思っていたのが甘かった。

アマゾン川に入ったわけではないが、その上を船で移動している間も、流域の村に滞在している間も、
僕の体は、ボロボロだった。
止まらない痒み、治らない発疹、傷だらけの体・・・

そして、アマゾンにいた1ヶ月はもちろん、その後2週間経つ今でも、アマゾンの後遺症に苦しめられている。

僕の体は、アマゾンの自然におそらく一生、適応できないだろうと思う。


ダニやカビ、そして、おそらくそのほかの数々の虫や細菌にも全身を毒され、体中に湿疹が出て、痒みに耐えられず掻きむしったせいで、
体は傷だらけになった。
そして、ついには細菌性の感染症になり、40度の熱を出し、倒れこむように病院へ・・・
病院では2時間待たされ、文字通り倒れて順番を待っていました。

なかなか修復が追い付かずジリジリと毒されていく皮膚の感覚と、晴れの日も雨の日も緩和しない痒み、
そして意識が飛びそうになるほどの高熱と、繰り返される寒気で、
前回の旅の直後に発症した腸チフスよりも、辛かった。
今も毎晩かゆくて辛い。


自分の体が「アマゾン」に適応できないのか、「自然」に適応できないのか・・・
人間としての生命力のなさが情けなかった。

もう僕の体は、エアコンのある、隅々まで除菌され、虫が這いずるのが珍しいような部屋でしか生きていけないのだろうか。
そんなことまで考え、すごく悔しかった。情けなかった。

アマゾンだからではなく、日本でも、すでに自分は自然の中で生きていくことはできないのではないのだと思う。

地球上に生存する生き物としても情けなく感じる。



憧れのアマゾン、脅威だったアマゾン・・・


しかし、アマゾンを目指したのは、ただ体調を壊しに来ただけではなかったし、
ただアマゾン観光をしにきただけでもなかった。


呪術師、いわゆるシャーマンに合い、伝統的なシャーマニズムを体感したかったからだ。


呪術師のいる村へ
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6年前の旅でもその話を聞いて知っていたが、そこまで深く悩まず行かなかった。
その時の自分の知識、自然観、経験値では、得られるものが多くなかったと今は思う。

その呪術師のセレモニーを体感した今、何か変化があるかと言えば、大きな変化はない。
けれど、考えさせられるものは見れたし、驚くべきことも起きた。
そして、自分のこれまでの人生の中での様々な人への感謝、謝罪の念が込み上げ、
その一つ一つに、感謝し、ときには謝罪した。

物事を深く考えること、それぞれの立場を考えることはとても難しいと思った。
ひとつのことを深く考えると、気づかぬうちにだんだん他のことがないがしろになっていく。
自分の人生においてそういうことが人に対してもコトに対しても起きていたことに気が付いた。

他のセレモニー体験者がしばしば見えるという、未来のことは見えなかった。
だから、過去に対して感じたことを未来につなげていくしかない。

3回のセレモニーで、見えたもの、期待したけど見えなかったものもある。

見えなかったものは、「自分でなんとかしていけ」ということなんだと思う。
ちょっと頼ろうとしてたのは、やっぱり甘い考えだったのかな?
結局は、何が見えたか?よりも、セレモニーで自分が何を感じて、どうしていくか?なのかな。




セレモニーが行われる村は、雨季は船でしか行けず、電気はなく、シャワーや充電用の発電機があるのみ。
毎晩夜が長かった。夜はロウソクを灯して過ごした。
6時を過ぎると暗くなり、湿気と共に、今まで聞いたことのない虫や鳥の鳴き声が聴こえてくる。
本物の、純度100%のアンビエント(環境音楽)だ。
電気がないだけに、晴れていれば星がきれいなのは言うまでもなく、ロウソクの・・・というより「火」の力がありがたかった。
そして、毎日上がってくる太陽の、その奇跡的に程よい地球との距離から与えられる暖かさと明るさもとてもありがたく感じた。

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村にいる間は、食事制限も行った。
塩、砂糖、油、肉、魚、そのほか化学物質が入っているものも禁止。
野菜や果物の中でも匂いや刺激の強いものは禁止した。
基本的には、米を炊く、野菜をゆでる、もしくは生で食べるという選択肢のみ。
本当の意味での素材の味を感じた。
じゃがいもやにんじんの甘み、水の匂いがそのまま味になるお米。
村を出た後に、食べた現地のご飯の味の濃さ、体への負担の強さ(特に油)はすごかった。
舌の慣れは怖い。

さらに滞在中は一日2回、天然の薬草のサウナを全身で浴び、違う薬草を混ぜた水をかぶり、また違う薬草から作った汁を飲んだ。

体から悪い物が出ていき、完全にナチュラルになった貴重な期間でもあった。


そうして、自然を感じ、自然の餌食にもなってしまい、それでも自然に感謝し、自分の中へ入って行った。
肉体的にも精神的にも辛かったけど、アマゾンを、自然を、シャーマニズムを、神秘を、そして、自分自身を体で感じれることができた。

自然と健康に感謝し、それらを守ることも今よりも考えるようにしていきたい。


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アマゾン(ブラジル・マナウス、タバティンガ  ~  ペルー・サンタロサ、イキトス、ヤリナコチャ)  2.25~3.19 
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プロフィール

原田 諒二                                     (はらだりょ-じ)

Author:原田 諒二 (はらだりょ-じ)
あの海の向こうには何があるんだろう?
どんな人たちがいるんだろう?
そんな単純な想いを胸に
いろんなものを見て
いろんな人と触れ合う旅の
真っ最中!!

2008年10月21日 世界一周出発

2009年9月28日 帰国

2015年1月2日 世界二周目に出発!!

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